“ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず…”という、川はいつも周辺の人々の営みを映し、その栄枯盛衰を語るともなく流れている。
私どもの連合自治会(13自治会)を東西に貫流する河川、それが麻里布川である。
その昔、川は、源流地の森林、原野をかいくぐり、清い水系を誇り保って下流に文明の種を運んだと言われる。ところが近年、文明の高度化とともに河川の役割は大きく変貌し源流も中流、下流域と言わず、人々の文明悪によって喰いつぶされ、流れは幾度となく変わり天然の姿を失って人の言うがまま、なすがままに翻弄されている。
近年、麻里布川は、旧国道添いが開発され従来の田畑が一面に広がる農地から住宅地に様替わりし、公共の施設も相次ぎ設置された。特に西自治会地区には、平成5年医師会病院の設立、16年にはリハビリ病棟が増設されると、国道2号線へ信号機で接続、これが旧国道の交通ラッシュの引き金となり、それにそって麻里布川の汚染が急激に広がっていった。
中流域にある室の木東自治会では、5 〜 6年前から麻里布川の河川清掃活動を地区民の自主参加と麻里布中のボランティア、PTAに協働を呼びかけ、実質年4回(主として除草、ごみ拾い)を実施してきた。
河川の汚れは、不心得なドライバーや同乗者による食べ残こしがパックに入ったままのものや、空き缶や空きビン類からタバコに至るまでの「ポイ捨て」が目立っている。雨季に入ると河川の増水で、ごみは一斉に下流の立石町の遊水池まで運ばれ、ここの葦(アシ)の根元にカン、ビンに不燃性のプラスチック類の容器が薄汚く葦と同棲しているさまは、人間世界の末路を思わせる現象である。
何かこの「ポイ捨て」に止とどめを刺す名案・妙案はないものか、と紙上を借りて乞ご指導。 |